50題―23.甘い…2

 


「馬に乗っておらぬのは、落ち着かないな」
「外出はいつも馬か?街の中を歩くのなら、馬はかえって邪魔な気がするのだが」
「街には、行ったことがない。だいたい、西のほうの荒野か、北の山か川とか」
「人の営みは街にこそあるものだ。というか、ひとりで荒野に山川か?おまえ、暗いって言われないか」
「な、なにぃ!?暗いとは・・・くっ!劉備殿とて、愚弄すると許さぬぞ!」
「殿、はいらん。私のことは劉備で良いぞ」
「そんなわけに、いくかっ!」
「大声を出すなというに!呼びにくそうに殿付けされるよりは、劉備と呼び捨てされたほうがスッキリしていい。二人の時はそれで行こう」
「行こうと、言われてもな」
「ははは、お前に劉備殿なんて言われたら、ケツが痒くなるんだ」
「―――げ、下品なたとえを使うなっ!!」
「それより急ぐぞ、馬超。ここで追っ手に捕まるわけにはいかん」
劉備が身軽く走り出す。
俺には追っ手はこないのに、なぜ一緒に走らねばならんのだろう?すこし腑に落ちなかったが、馬超はしかたなく一緒に走り出した。

劉備が同姓の劉璋から蜀を奪って数年。
城下には活気があった。
馬超は実のところ、益州は辺境の貧しい国かと思っていた。だが実際には違っている。
山野が豊かで、水の流れが美しい。なにより食料が豊富だった。
民の暮らしは素朴であって、質素かもしれないが、食いものが行き渡っているせいかギスギスした生活苦が見当たらない。それに長安のような都会にはかならずいる浮浪者の姿が見えない。華北の大きな街の端にはかならずある貧民窟も、見当たらなかった。
良い街なのだな、と馬超はつぶやき、その小さな声を聞きとった劉備が目をかがやかせる。
「そうだろう!我がさ・・いや、私の軍師が骨を折ったおかげだ。もとより物資の豊かな土地ではあるのだが、諸葛亮が水路をととのえて、農地を開墾させて、ここまでになった」
「浮民が、おらぬな」
「浮浪者がおらぬのは、いま成都を横切る河に橋をかけておってな、その工事に雇っているからだ。それに開墾できる土地はまだいくらでもあるのだそうだ。農地を開墾すれば、定住して落ち着けるまでは税をとらぬようにしている」
馬超はちょっと目を見開いた。
「驚いたな・・」
「ん?なにをだ?お、あそこの店の饅頭はうまいのだぞ」
「ちゃんと政務をやっておるのだな。意外だ」
「なにを言うのだ、馬超!!」
のんきに饅頭屋を指差していた劉備が、ばっと振り向く。
ぐわっと顔を寄せてくる迫力に、ややたじろいだ。
「ほ、誉めたのだ!不遜な言い方になったのは、その、俺はあまり口が上手くないせいで」
偉そうな口を叩くなと、さすがに叱責されるのかと馬超は首をすくめる。
しかし劉備の言いたいのはそんなことではなかったようだ。
「私が、政務をちゃんとやっている、だと!?やっているものか、そんなこと!!私は生まれこそ漢の劉姓を継ぐものだが、育ちは話にならんくらい悪い!!馬家の嫡男のおまえのほうが、よっぽど良い育ちをしていよう。政務のことなど、さっぱり分からん!」
「そ、そうか」
育ちが悪い!!と言い切られても、返答に困る。
「俺も、領地の統治のことなどは、あまり仕込まれなかった。戦いにあけくれていたからな」
「私など、論外だ!だいたい、領地を持てる日がくるとは、あんまり考えてなかった!!」
「そ、そうなのか」
「我がさ・・いや、私の軍師がおるからだぞ、馬超。ここがこんなに治まっているのは私の軍師の手柄だ!私はなにもしておらん!!」
「わ、分かった。そうか。だが、さっきから何故いちいち『私の』と主張する。あの御仁が劉備殿の一の軍師であることは、周知だろう」
「それは―――」
劉備がぽっと赤くなる。
先ほどまでえらく威勢良くまくしたてていた劉備がもじもじし始めたので、馬超は身を乗り出す。
「なんだ?」
「それは、・・・仕方なかろうっ!!!これでも我慢しておるのだ!!我が最愛の・・とつい言ってしまいそうになるのを、ぐっと、ぐぐっと、こらえているのだ!!!」
「は!?最愛・・・・だと」
誰が、誰を?
って、今話題にしてたのは・・・・、もしかしてあの軍師を!?
「最愛・・・・・・いやそれは、あれだな、寵臣ということだな、劉備!?臣として愛しておるのだろう、そうだよな!?」
それならば実にうるわしくも微笑ましい関係であると自身を納得させようとした馬超に、劉備が形相変えてつめよった。
「馬鹿者!私と諸葛亮はな、いかがわしい関係なのだっ!・・・いやその、まだそんなでもないのだが」
ごにょごにょと口ごもった劉備がくわっと気炎を上げる。
「次、次の同衾でこそ!!私はあれを――――」
なにを想像したのやら頬を染める劉備。
「うわっ、しまった!言ってしまった・・・!お、お前のせいだぞ、馬超!」
「なっ・・・・俺のせいなのか」
なんかあまりにも赤裸々な告白を聞いてしまった馬超は、次の言葉が出ない。
俺のせいなのか?いや、勝手に告白をやらかしただけでは・・・と、ぽかんと口を開けてまごついていると、劉備にごいと飛びつかれた。
「だ、誰にも言うなよ、馬超!私が諸葛亮に折檻されてしまう!」
「せ、折檻・・・」
それは怖い。
とても怖い。あの軍師の折檻など、考えただけで身の毛がよだつ。火計か、雷か、それとも氷で固まらされた所をビームで打たれるかもしれない。最悪だ・・・
「よしっ・・!馬孟起の名にかけて、誰にも言わぬ!安堵せよ、劉備殿!!」
馬超は熱く宣言した。劉備も熱く答える。
「おお!黙っていてくれるか、馬超!!お礼に肉まんをおごってやろう!」
「う・・・む」
俺の名にかけて誓ったことの礼が、肉まんなのか・・・
安っぽさにどことなく釈然としないまま、馬超は劉備に引きずられるようにして街中にはいっていく。


びっくりするほど歓迎が、行き先々でなされる。
肉の炙り串焼きを売る親父にも、店先で饅頭を焼いている端女にも、碁を打っている爺にも、野菜を売り歩いている老婆にも、道で遊んでいる童にも。
なぜか領民はみな劉備の顔を知っている。
劉備はいちいち立ち止まって、世間話をしていく。
商売の苦労話、嫁姑の確執、子供のかんの虫の治し方。
中にはやはり、戦乱の災禍を嘆く民がいる。それから劉備の治世をよろこぶ民がいる。
戦渦の辛さを訴える民には「すまぬ、私の力が足りないばかりに」と劉備は悲痛な顔でいっしょになげく。暮らしやすくなったと喜ぶ民には、「私はなにもしておらん。我が軍師の手柄だ」と一緒によろこぶ。
治安が良くなったと嬉しがる民には、「それはこのように頼れる将がおるからな」と馬超を前に押し出すので閉口した。おおこれは強そうな御武家様じゃと感心しきりに老人が感嘆するのに逃げ出したくなり、まあ男前だことと流し目をくれるどっしりした腰つきのおばさんに赤面した。
「に、肉まんを、馳走してくれるのだろう。はやく、行くぞ」
肉まんかい、じゃあウチのを食べておくんなさい、と差し出されて絶句する。
民に、食いものを恵んでもらったことはない。
あわてて銭を取り出そうとしたら、劉備にそぅっと止められた。劉備ときたら話に夢中で、馬超の方など見ていないくせに、銭を取り出そうとして懐を探りはじめた絶妙のタイミングに、すぅっと手を上げて止めたのだ。あやしい奇術でも見るような動きだった。
ぎこちなく礼を言って受け取った肉まんは蒸したてて、掴むとほろりと崩れそうである。
おそるおそる口に入れると、ほんわり温かい。
劉備も、同じものを食っている。なんというか、品のかけらもない食い方だ。
「ほほのにふまんふぁ、もひもひひてほっふぇふはいほ」
「・・・食いながら、しゃべるなっっ!!」
なんともいたたまれない馬超は、真っ赤になって叫んだ。


それからも串焼きだの餅だの肉入りの饂飩だの果物だの、次から次へと食いものを恵まれ、ひどく居たたまれなくなる。
「お・・い。これは売り物なのだろう。金を払わなくてよいのか」
こっそり劉備にきいてみる。
露店で買い物をしたことはないのでよく分からないが、金銭が必要なはずだ、多分。
劉備がえっ!?と驚いた顔をする。
不安になった。なにか馬超の知らない仕組みでもあるのだろうか。
「金が、いるのか?私は店で金を払ったことがない。いつもただ貰いだ」
「えっそうなのか!?それでいいのか!?」
「く、くれるというものを貰うのは、悪くないと思うのだが・・・違うのかな、馬超。それに私が金を払っても受け取ってくれぬばかりか、水臭いと叱られてしまうのだ。それが普通なのだと思っていたが・・違うのか、馬超」
「俺に聞くな・・!」
劉備は急に自信がなくなったようで、不安そうに馬超を見上げてくる
とりあえず食いものをかかえてうろうろするのはみっともないので、食うしかない。
食うときは必ず座って食えと厳しく躾けられた馬超は、戦場においてすらそれを守っていた。
路傍で、それも街中で、立ったままものを食うなど想像を絶する。
「この串焼きの味付けはな、親子三代秘伝のタレなのだ。にんにくがかくし味なのだが、これは秘密だからな、馬超、ばらしてはいかんぞ。商売上がったりだ」
「すでに俺にばらしておるではないか。というかなぜ秘伝を知っている」
「四の五の言わず、食ってひろ。うひゃいふぉ、ふぁひ」
「・・・食いながらしゃべるなというに」
歩きながら頬張った串焼きは。
おそろしく美味かった。













「軍師殿、分かりました。殿は正門から出られて、城下に向われたとのことです」
「・・・・」
「殿が好んで立ち寄られるところは分かります。すぐに追いましょう」
諸葛亮がじっと立ちすくんでいるので、趙雲は微笑した。
「すぐに、追いましょう?軍師殿」
「・・よいお天気ですね、趙雲殿」
「はい、ほんとうに。こんな日に抜け出されるなんて、許せません。はやく追わなくては」
しばらくの間黙っていた諸葛亮が顔を上げた。
「・・ええ。行きましょうか。なんだか癪ではありますが」
「はい、癪ですね」
「馬の用意を・・・」
「殿は街中に入られるでしょうから、馬でないほうがいい」
「歩き、ですか。疲れそうですね」
軍師はほんとうに嫌そうな顔をして、趙雲を笑わせた。
諸葛亮は朝から晩まで政庁にこもっている。視察などはまめに行っているが、そういう外出をするにしても、馬を飛ばして必要な所だけ見て回り、矢継ぎ早に側近の文官に指示を飛ばして片をつけてしまうのだ。

のんびりと歩いて、城門をくぐる。
天気がいいだけに日差しがまぶしくて、諸葛亮は顔をしかめた。歩いていると汗がにじむのがおそろしく不快である。
汗なんてかいたのは何年ぶりか、と思うにつけ、なにかものすごく理不尽な目に合っているような気がする。
「ああ、もう。疲れました」
「えっ」
趙雲はぎくりと隣を見た。振り返ればまだ城門が見えているくらいの距離である。
「軍師殿、すこしお身体が弱りすぎていませんか。これがもし調練で、新兵だったら、捨てていかれるか、張兄に殴られて一巻の終わりですよ」
「これは調練ではありませんし、私は新兵ではありませんよ、趙雲殿」
「それはそうですが」
「殿ときたら、どこまで家臣を弄れば気が済むのでしょうね。殿のところに回している書簡など、益州治世のほんの一端に過ぎぬのに、それでも放って出て行ってしまわれる。今日のところは、執務を済まされてはいるようですが、それにしても困ったものです」
「そうは仰いますが、あれで殿のお忍びもわけがあるのです。成都の街を歩いてみれば、殿がいかに民に慕われているか、軍師殿にもお分かりになります」
ふ・・・と諸葛亮が眼を伏せて笑った。
「執務を抜け出すことが逆に執務だとは、結構ですね。民の言葉を聞くこともときには役に立つのでしょうが、大半はくだらない繰り言でしょうに。人の意見など千差万別・・・その上、みな自分の都合の良きようにしか言わないものです。民の意見などいちいち聞いていたら、施政者は身動きが取れません」
「殿のやり方が、間違っていると言いたいのですか」
「最善ではないと言っているのです。回り道もはなはだしい」
醒めた言い方に、さすがの趙雲も気色ばんだ。
「回り道が無駄だと仰るのですか。それは殿のやり方が最善だとは私も思いません。ですが、周りも見ずに民も思いやらずに覇道を突き進むというのなら、それは曹魏のやり方と変わらない。我らが殿に付き随うのは、いかに弱きものとて見捨てていけぬ、殿の大志に惹かれたからではありませんか」
「だからといって、民の泣き言や繰り言にいちいち耳を貸していては身が持ちません。はっきりいって時間の無駄です。それに―――」
諸葛亮は、こころもち顎を上げて、それから目線を斜めに投げて趙雲を見た。
要するに、思いっきり相手を見下す表情である。
「あなたとこうして議論するのも時間の無駄だと、私は思いますよ、趙雲殿。あなたはどこまでいっても殿の忠実な臣下であり、信奉者です。それに反して私は、」
ぞくりと背にくるような妖艶な笑みを浮かべて、諸葛亮は言い切った。
「あなたと違って、殿のやり方は、大嫌いなのです・・・」

呆気に取られて、趙雲は軍師をまじまじ見た。
大嫌いって。
一の軍師が主君を。
驚きすぎて、湧きかけていた怒りが、すぅっとしぼんだ。
なぜなら。
劉備の治世を誰よりも重い比重で支えているのが、誰あろう諸葛亮なのだ。
諸葛亮がいなければ劉備は蜀を取ることもなく、だいたい政務などおよそやりつけない劉備が執務を取らなければならないのも蜀あってのことで、だから劉備が執務を抜け出してしまうのも、最終的には諸葛亮あってのことと言えなくもない。
それによく考えれば、諸葛亮がほんとうに本気で劉備の抜け出すのを嫌っているのならば、劉備がたやすく城を抜け出してしまえるはずがないのだ。
いくら兵卒や門番たちに好かれているからといって、もし劉備の抜け出しを助けたり見逃したりした者に罰を与えるとかいう命令を出しさえすれば、いかに劉備とて、これほど頻繁には抜け出せまい。
諸葛亮が本気になれば、劉備を執務室から一歩も出さずに軟禁する、というようなことも可能なのではないか。
戦に出陣する時はともかくとして、平時ならば城主と言うものは城にこもって政務を取っているのが常識である。劉備を執務室に縛り付けておく大義は、諸葛亮のほうにこそあり、実行する権力も持っているのに。
その大義と権力を使わないのは、なぜなのか・・・?
「ぅぐ」
とつぜん口元を押さえて妙な声を出した趙雲に、諸葛亮はひややかな流し目をくれた。
「怒り狂うかと思いましたのに・・・あなたも大概、読めない人ですね」
「・・・・・」
手で自分の口を覆ったまま、趙雲はそんな軍師を見た。
趙雲の予想が当たっているならば、この軍師はおそらく―――――
「・・・なにか言いたそうではありませんか。どうぞ、ご遠慮なく仰ってください」
「どうぞご遠慮なく、って」
言ったら殺す、みたいな目で睨んでくるくせに。
肩で息をついて、趙雲は手を下ろした。
「なにも言うことはありません。軍師殿の深謀遠慮は私ごとき無骨な者には計りがたい。また、知りたいとも思いません」
「・・・結構ですね」
(どこが結構だ・・・)
剣呑な、冷え冷えとした視線に、趙雲は肩を落とす。



街中に入った。民家や商店が立ち並び、道には食べものの屋台が良い匂いを漂わせて、物売りの客引きも賑々しい。
「おっ、趙将軍!劉備様でしたら、しばらく前にいらっしゃいましたぜ!」
「蔡の爺ぃのところの肉まんを食っておられた」
「薬売りの苗と立ち話しておられたが。まったくあいつしょうもない生まれたばかりの餓鬼の自慢話なんざ劉備様に聞かせやがって」
「それいうなら董の婆ぁもくだらねえ嫁の愚痴をぶちまけてやがった」
「みょうちくりんな髪のお兄さんと一緒だったぜ。見ない顔だがありゃあ武将様なのかね。いつもは趙将軍がお伴なのにな」
あっちこっちから乱れ飛ぶ情報を趙雲は要領よくさいて、焼き鳥屋の親父に問いかけた。
「二人連れだったのか。それでどちらに向ったか、知らないか?」
「うちの串焼きを持ってあっちの角を曲がる所まで見てたんですがねぇ、たぶん右に曲がったと思うんですが、そんなに前のことじゃありません、追いつけると思いますぜ」
「分かった。礼を言う」
「なんの。劉備様が美味いと贔屓してくださるから、ウチの店の売り上げはうなぎ上りなんですからね」
礼を言って振り返ると、軍師の姿が見えない。
探すまでもなく、目立たないように路地の隅っこでじっと、趙雲と親父の様子をうかがっていたようだ。
「お待たせしました、軍師殿。殿は、街の東のほうに行かれたようです」
「聞こえていました。それにしても、みょうちくりんな髪のお兄さん、とはまた」
うつむいて、肩を震わせている。
「あれが西涼の馬孟起と知ったら、腰を抜かすかもしれませんね・・・」
「馬超が聞いたら怒り狂うでしょうけどね」
喉の奥を震わせて、宮城で見せる儀礼的な薄笑いではない笑いを、諸葛亮はもらした。
「民の声を聞くのも、たまには面白いでしょう?軍師殿」
趙雲が言うと、軍師はしらりと真顔に戻った。
「・・・いいえ。民など、ますます嫌いになりましたよ、趙雲殿」
一瞬、怒りを浮かべかけた趙雲は、首をひねった。
「・・・串焼き、食べますか、軍師殿。あそこの焼き鶏は殿の大のお気に入りで、街に下りると必ず食されます。親子三代秘伝のタレで、秘密なのですが、にんにくが隠し味なのです」
「いりませんよ。手が汚れる食べものなんてわずらわしい。それに鶏も嫌いです」
「今、嫌いになられたのですか」
「・・・・」
諸葛亮にはげしく睨まれて、趙雲は息を吐いた。
これは一刻も早く、主君を見つけなければならない。
見つかったらどうなるか、なんとなく怖い気もしたが。

   
 






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(2013/9/22)

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